s平面の左側

左側なので安定してます(制御工学の話は出てきません)

バーチャル空間勉強会の運営に参加しました #virtual_study_group

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最近の新型コロナウイルスの流行から、カンファレンス等の各種イベントの中止が相次いでいます。

そんな中で「リアルで集まれないなら、バーチャルで集まれば良いのでは?」という発想の勉強会、それがバーチャル空間勉強会です。

今回、そんなバーチャル空間勉強会の運営をやりました。

nyamucoro.connpass.com

cluster.mu

開催・運営参加の経緯

この勉強会の発起人はういろう(@nyamucoro)さんです。

すでにバーチャルの世界に明るいういろうさんは「バーチャル空間でカンファレンスをやりたい!」ということ自体、昨年から言っていました。

(参考)

www.nyamucoro.com

私はその想いに共感し「開催するときにはぜひ協力したい」と伝えていました。 そして、今回のいろいろな機運が重なったことで開催に踏み切ったのでした。

slack上でういろうさんが「ちょっと、私が突っ走って、そして興味あったら手伝って!方針に一回切り替えようと思います。 もし『私もやりたい思いあったのに!』って方は声かけてください、相談の時間取りたいです!」と発言しており、それに対して thums up のリアクションがついています。
開催に振り切ったときの slack の様子

勉強会の様子

運営していた私は写真をあまり撮れなかったので、twitter や YouTube の様子をご覧ください。

www.youtube.com

twitter.com

運営側の舞台裏の様子

今回運営メンバー 5 名も全員リモートでの参加でした! あまり深く考えていませんでしたが、後から冷静に考えてみたら無駄にハードル上げてた気がします。 でも逆に「スタッフもリモートでできる」ということがわかったので良かったのかも。

基本的に cluster 上でイベント進行をしながら、twitter や YouTube Live のコメントを追いつつ、slack で運営メンバー間の連携、そして twitter 実況、という感じでこなしていました。 加えて私の環境では cluster との接続が不安定で、都度そのリカバリーをしながらの作業だったため、とても精神をすり減らしましたw

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運営スタッフ連携用の slack チャンネルの様子

割と極限状態だったので、進行用にメモをなぐり書きながらやっていました。 「念のため」と、ホワイトボードを手元に置いておいたのが功を奏しました。

ノート型のホワイトボードに「次はなす」「エモート増えてきていいですねー」「再入室したときの話」「質問をチャットで投げてね」と書かれています
極限状態で次に言うことを忘れないようにするための雑メモ

途中、司会の音声が乱れる、4 時間上限で会場が閉じてしまうなどのトラブルもありましたが、運営メンバー間で連携しながらなんとかイベントをやりきることができました。 私自身、気を回せなかった部分もたくさんありましたが、他の運営メンバーのフォローによって多いに助けられました。 ほんとうにありがとうございました。

よかったこと

たくさんあって、ひとつひとつ説明しているとキリがないので箇条書きします。

  • 想定以上の数・範囲の人を巻き込めた
    • この規模でエモートが返されると話し手は助かる
  • 「バーチャル勉強会をやれそうだ」という実感を得たこと
  • 普通に発表内容がどれも面白かった
  • 運営メンバーがそれぞれ臨機応変に動いていたこと
  • ういろうさんエモ多めトーク
  • 時間オーバーを伝える「にわとりが突撃する」という仕組みが、ひとつの笑いを生むコンテンツになったこと
  • ちょうどスマホアプリもリリースされたタイミングだったこと
  • このイベントに合わせて cluster 用の自分のアバターを作れたこと
  • これを機に cluster 等、バーチャル関連技術に興味を持って触ってみた人がいたこと

改善していきたいところ

こちらも箇条書きです。

  • マウスを忘れてトラックパッドで操作するハメになった
    • マウス忘れない
  • 音声まわりが不安定になりがち
    • 有線のイヤホン・マイクを使ってみる
  • 進行がグダグダになってしまい、ういろうさんを撮影に集中させられなかった
    • 手はずをもう少し精緻に詰めておく
  • 資料をアップロードできない事態に遭遇
    • 事前にアップロードしてもらうようにする
    • バックアッププランとして運営もデータをもらっておく
  • cluster や配信まわりのことは完全にういろうさん任せ
    • 開催にいちばん強い想いを持つ、ういろうさんを前に出せないのはよくない
  • 会場の時間上限を失念していたこと
    • 1 回やったので、これからは忘れない
    • そもそも時間を超えないために、タイムスケジュール管理や発表時間のコントロール方法を事前に詰めておく
  • リモートでのスタッフ間の連携で一部齟齬が生まれていた
    • リモートでは伝わりにくい情報を明確に伝える、取り決めをきちんとしておく
  • twitter 実況するときに単発ではわかりにくいツイートばかりしてしまった
    • もっと写真多めにしたい
  • 司会の腕(LT の間などのつなぎ)
    • 「こういうの慣れてないんで」とか言い訳を口にしちゃうのほんと NG

今後のバーチャル空間勉強会をより良くしていくため、アンケートの結果も見させてもらった上で振り返りを行い、次回への改善策に繋げたいと思います。

「バーチャル空間での発信」に寄せる期待

私自身も以前から「バーチャル空間での発信」というもの可能性を感じています。

それは

  • 参加者は場所を選ばない、計算機リソースとインターネットに接続できる環境があればどこからでも参加できること
  • 現実世界の物理法則、法規等の制約を超えられること
  • アバターを着用することで、生まれ持った外見・性別等に縛られない発信ができること

と言った理由からです。

今から 2 年以上前に「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」*1こと、ねこますさんの存在を知りました。

www.youtube.com

はじめこそイロモノとして見ていたわけですが、彼(彼女?)の発信を追っているうちに「彼(彼女?)は自身の夢、やりたいことを本気で追いかけており、そしてそれを実化できる技術がこの世界に生まれたんだ」ということに気づいてから「これはひょっとしてすごいことなんじゃないか?」と考えるようになりました。

それ以降、なにかしらの形でバーチャル空間での発信に携われないか?と考えていたので、今回、この勉強会の運営に参加できてよかったです。 その結果、多くの方に楽しんでいただけたようで、本当に嬉しかったです。

一方で

  • 環境はそれぞれの人依存
  • プラットフォームはまだ不安定な部分も多く、発展途上である

という問題も感じました。

私はプラットフォームを提供する側の人間ではありません。 ゆえに、この部分に関しては提供する側のひとたちを応援することしかできません。 ですがせめて、この世界のことを少しでも多くの人に伝えることで、少しでもそのお手伝いができれば、と思っています。

きっとまたバーチャル空間勉強会を開催すると思いますので、そのときはまたよろしくお願いします!

*1:現在は YouTuber としての活動を終了しています