2019 年を振り返りながらダラダラと書いていたら、2 月に入ってしまいました。
2018 年の振り返りはこちら*1。
仕事について
技術広報の立ち上げやスペシャリスト育成など、「組織をどうするか」という類の活動が増えてコーディングする時間は圧倒的に減りました。 技術的なチャレンジに満ちた 2018 年とは対称的であったと言えます。
その状況下で強く意識していたのは意図的に「目立つ役割」を演じる、ということでした。 これには以下の狙いがありました。
- 社内に対して目立つことで、エンジニア(特に新卒入社)のモチベーションを喚起する
- 社外に対して目立つことで、ウィルゲートのことをエンジニアに知ってもらう
社外での活動は言わずもがな、社内で表彰された際にもチャンスだと捉えて「挑戦する人が報われること」を体現し、モチベーション喚起につながるコメントを意識して選びました。 打ち明けてしまえば、このような役割を「打算的に」演じていたのだと思います。
本来の私は遠慮しがちな性格ですが、使える権利を積極的に使うようにもしました。 そうしなければ後続の者が出てきた際に、その権利を使うのを躊躇してしまうかもしれない、と考えたからです。
こうした動きを通じて、後続の者を輩出し組織の活性化につながれば良いと考えています。 ある程度続けば、私が「目立つ役割」を演じる必要がなくなるときが来るでしょう。 それまでに今度はどうやって価値を出していくか、考える必要があります。
仕事以外でのエンジニアとして
2019 年最大のトピックは、以前から憧れていた「技術書の執筆」ができたことです。
4 月の技術書典 6 に同人誌(合同誌)を出し、その後 12 月発売の商業誌『みんなのPHP』にも寄稿しました。 2 つの執筆活動は全く別のコミュニティであり、同じ年にチャンスが舞い込んできたのは偶然でした。
これは単なる自己満足ですが、Amazon に著者ページができたりしてテンション上がりました。
また、PHP 関連コミュニティに強く関わった 1 年でもありました。
2019 年は PHP 関連のカンファレンスが国内各地で開催され、そのうち福岡、北海道、沖縄で登壇しました。
登壇以外でも Laravel JP Conference 2019 に当日スタッフとして参加し、
2020 はコアスタッフとして参加しています。
そのほか、Laravel.shibuya のお手伝いもさせてもらっています。
一方で発信内容が多岐に渡らなかったのが心残りです。 特に 2019 年 3 月までやっていた Go 言語や AWS Lambda まわりの発信がほとんどできなかったので、これは 2020 年になってもどこかで形にはしたいです。
プライベート
カンファレンスに乗じて北は北海道、南は沖縄まで足を運ぶことができて楽しい 1 年だったなあと感じます。 スマホを Pixel3 に変えたことで写真もよく撮るようになりました。
また、運動の習慣もつきました。 以前から会社の腹筋ローラーの部活に参加していましたが、7 月には Nintendo Switch と FitBoxing を購入してより運動に意識が向いてきました。 運動をしていると活動的になるようで、面倒くさいことを後回しにしにくくなったかな?という気がしています(気のせいかも?)。 先日、ついにリングフィットアドベンチャーも予約したので合わせて続けていきたいところ。
スノーボードはウェアを購入したことで最低限の一式が揃い、今シーズンもたくさん行きたいと思います。 滑るコツもだいぶ掴んできたので、もっときれいに滑れるような努力をしていきたい。
beatmania IIDX は 2018 年末に六段合格してから地道に続けています。 地力上げに努め、10 月には THE SAFARI を乗り越えて無事に七段に合格できました。 本当は Rootage 稼働中の合格を目指したのですが、HEROIC VERSE の稼働開始が思いの外早かったため達成できなかったのが残念。 また、予約していた専用コントローラーが届いたことで INFINITAS も開始。 家でも練習できるようになっています。
そういえば、ういろうさん(@nyamucoro)に誘われて、スマホゲームの「メギド72」を始めたのも 2019 年でした。 誘われたときは「ソシャゲ最近やってないし、すぐやめるかなー」と思っていたら、まんまとキャラやストーリーにしてやられました。 未だにハマっております。
2020 年の抱負
仕事について
幸いにも今に至るまでの私の働きは会社から評価してもらっています。
しかし私の中でそれは「フルスイングしたらたまたまホームラン打てた」という感覚が強いです。 「偶然であってもホームランを打つのは誰でもできることではない」という自覚もありますが、能力が高い人は他にもっといるはず。 その中で、今後も同様のパフォーマンスを出し続けることを期待されるのはかなりのプレッシャーを感じています。
この期待に応えるために 2020 年は「スイングする回数を増やすこと」を意識して活動しようと思います。 今取り組んでいる課題は、何が正解なのか分からないタイプの課題だと認識しています。 その領域では施策の精度を上げることは困難でしょう。 そのため「飛び込んできたチャンスの際にうまくやる」だけでなく「うまくやれそうなチャンスを見つける・生み出すようにする」ことが必要になります。
もともと慎重になってなかなか動き出すことができない性格の私にはストレスがかかるアプローチになるでしょう。 しかしこれは「コンフォートゾーンを抜ける」という、いい成長機会になると捉えて前向きに挑んでいきたいと思います。
人としての在り方について
いよいよ今年の 9 月 30 歳を迎えます。 もうすっかり「いい歳したオッサン」となりました。 ゆえに、会社においても所属コミュニティにおいても立ち振る舞いに気をつけねば、とたびたび感じさせられます。
ひとつは自分の言動の影響力について。
身の回りでは年功序列的な文化はさほど強くありません。 だとしても、自分では軽いつもりの言動が、相手にとっては受け流しにくい、ということも増えるでしょう。 軽率な発言をしないよう、言動には注意を払っていきたいです。
もうひとつが周りから見て「扱いづらい人間」になっていないか?ということ。
最近「他人に何の価値を提供できているのか?」と折に触れて悩むようになりました。 これまでの人生、他人に与えられるほどに何かを積み上げてきたか?と問われると正直言ってかなり厳しい。 これも無いままに歳を重ねてしまうと、どんどん扱いづらい人間になってしまう気がしています。
これまで、どちらかといえば他人のやることに乗っかってきたタイプの人間でした。 しかし、いつまでも何かに誘ってもらえるとは考えられないので、これからは自分が主体となって何かを提供したい。 そしてそれに人が付いて来てくれるような「人間として」の魅力も身に付けなければいけない、と漠然と思っています。
このあたり既に考えていることがあるものの、振り返りという趣旨から逸脱してしまうので別記事に。 そう遠くないうちに(意思表明と合わせて)書くと思います。
とりあえずそんな感じで 2020 年もやっていきます。 今年もよろしくおねがいします。
*1:本記事は定性的な振り返りのため、2018 年のような定量的?な振り返りも別途書きます。