昨年 2024 年 12 月いっぱいで新卒入社 9 年 8 ヶ月務めた株式会社ウィルゲートを退職し、今年 2025 年 1 月から株式会社リンケージに入社していました。
そういうのをわざわざ書くのは気恥ずかしいと感じる性分なので退職エントリや入社エントリなどは特に書いていないのですが、転職したこと自体は公開情報ではありました(登壇資料や各種 SNS のプロフィールなど)。
「1 年の振り返り」という形を取って初めての転職で感じたことなどを書いていきます。
そしてこれはそーだいなる Advent Calendar 2025 の記事でもあります*1。
予防医療という事業領域
リンケージは予防医療・健康支援領域のオンラインサービスを複数提供しており、その内容は禁煙サポート、生活習慣病予防、婦人科領域*2など多岐にわたります。 私自身は喫煙習慣もなく、健康診断で特に引っかかるところもなく、30 代半ばの男性として至って健康であり、これらのサービスの対象者ではありません。 だからこそプロダクト開発を通じて、世の中の少なくない人が健康や日々生活や仕事をする上でパフォーマンスに対して負を抱えていることを知れました。
社内には医療機関で働いていた/いる人も在籍しており、人々の健康という課題に対して高い職業倫理を持ってあたっているのはとても良いなあと感じます。 入社後初の全社キックオフ MTG で聞いた「命が助かることと人生が救われることは異なる」という言葉が今でも強く印象に残っています。
レベルの高いエンジニア揃いの開発組織
世にいう「シニアエンジニア」と言われているレベル以上のエンジニアが揃っている環境というのも私にとっては新鮮な経験でした。
前職ではメンバーに対して規範を示し、解決策を示す振る舞いを求められることが多かったのですが、現職ではメンバー間で対等な立場で議論ができていると感じます。 プロジェクトを進めるにあたっても各人が自律し考えを持って動くために過度な標準化をする必要がなく、むしろある程度の曖昧さを持ったまま初めて壁打ちしながら進めたほうが良いとまで感じます。
高すぎたセルフイメージと実態とのギャップに悩んだ 1 年
さて、「そんな環境に身を置いて、さぞ順風満帆な 1 年を過ごしたのだろう」と問われれば「そんなことはない」と答えざるを得ません。 私個人の振る舞いおよび内面の話ではありますが、かなり悩み苦しんだ 1 年でした。
前節で述べた「レベルの高いエンジニア揃いの開発組織」という状況の裏返しでもあるのですが、約 10 年も身を置いた前職での振る舞いやセルフイメージに強く囚われてしまい
- 行動を起こすべき場面で変に遠慮してしまい動けない
- 明確に定義されたタスクをこなすばかりで、価値を生み出せていないと感じる
- 自分の能力を十分に発揮できていないとモヤモヤを抱える
という状態に陥ってひどく落ち込んでいました(特に入社後 3 ヶ月経過時点くらい)。
今現在は、そういった焦りや悩みに一定の折り合いを付けられており前向きな状態に落ち着いています。 折り合いの付け方の拠り所はいくつかあり、主なもの挙げると以下の 2 つになります。
- 他者の期待によって自己を定義づけないこと
- 内在する「能力」というものは存在せず、すべては結果によってしか測れないこと
それぞれ書籍『「人の器」を測るとはどういうことか』および『私たちはどう学んでいるのか』を読んだ中での気づきです。
後者はひょっとすると「結果が伴わなければその過程に価値がない」みたいな厳しい話に誤解されるかもしれないので、少し補足します。 「能力」というと RPG のステータスやアビリティのような、人の内部に在るもののメタファーで捉えてしまいがちですが、実際にはそう単純な話ではなく文脈依存性があるよ、というお話です。
「以前はこれくらい出来たはず」と思っていることがある別の場面で出来なかったとします。 そのとき、そこに在るのは「その場面においては出来なかった」という事実だけで、決して自分の中から何かが失われているわけではないし、それによって自分が過小評価されるわけでもありません(「その場面においては出来なかった」のは純然たる事実)。
能力に文脈依存性がある以上、結局は「そのとき結果が出ているかどうか」でしか測れないし、ならば「能力を十分に発揮できているかどうか」という問いに意味はなく「結果につながる行動を積み重ねられているか」だけに集中すればよいと気付いたことで気持ちが軽くなったのでした。
(そもそもこれらは自意識の話で仕事として「コト」に向き合ってないじゃん、という話でもあり、そういう未熟さから抜け出せていないこと自体が私の課題でもある)
そーだいさんとの 1on1
これらのことで悩んでいる間、そーだいさんからは 1on1 等を通じてずっとアドバイス、フィードバックをもらっていました。
そーだいさんと 1on1 をしていると、相談された内容に対して直接的に答えを示すのではなく、その問題の前提やその人の認知の歪みのような前提から問いを立ててくるのがすごいなーと感じます。
つまり「Why は何なん?」を徹底している。
そしてその問いに対して書籍、インターネット上の情報(記事、スライド、サイト)、漫画などを引き合いに出しながら説明してくれるのですが、その引き出しがまたすごい。
純粋にインプットの総量が多いことはもちろん、それらの情報に対して抽象のはしごを昇り降りして結びつけるのが爆速です*3。
そーだいさん自身は多忙な身でありながらも、こうやって的確にアドバイス、フィードバックをしてもらえるのは本当にありがたく思っています。
来年に向けて
そんなこんなで自身の次なるテーマが見えて来た 2026 年は「信用貯金を貯めるだけでなく使う」「『謝罪は実質無料』を口癖にする」といったことを実践してきます。 些か話が飛躍しているように思うかもしれませんが、この辺も説明するといつまで経っても記事が書き上がらないので割愛。自分用の意思表明に留めます。
そんなリンケージが気になるよっていう方はお気軽にカジュアル面談を申し込んだりしてみてください*4。
*1:そーだいさん(@soudai1025 )は株式会社リンケージの取締役 CTO です
*2:PMS や更年期障害など
*3:場数をこなしてキャッシュヒットしている、という感覚っぽい
*4:そーだいさんとも、そーだいさん以外とも話せます

